自分の相場知ってますか?
言葉が正しくないかもしれませんが、あえてこの表現をさせていただきました。
ボクは理学療法士をしています。
理学療法士を知らない方のために…
簡単に言うとリハビリの先生と思っていただけたら良いかなと思います。
リハビリは理学療法士の他にも作業療法士、言語聴覚士、あと視能訓練士というものもあります。
理学療法士として働いているので、施設や病院になるのでボクの周りには、看護師さん、お医者さん、薬剤師、介護スタッフなどもいます。
介護職員というのも資格をとお持ちの方もおられれば、お持ちでない方もおられます。
その辺は今回は割愛させていただきます。
他にも、社会福祉士やケアマネージャー(介護支援相談員)といった方々と関わることがよくあります。
このブログでは医療業界の転職の話を例に取ってお話したいと思います。
転職の考え方などの本質は基本的にはどの業界も変わりませんので、読み進めていただいて損はないと思います。
転職か終身雇用か
転職したい人というのは現代では増えてきており、転職することは当たり前になりつつあるのではないかと考えています。
ただ、周りに惑わされないでいただきたいのが、転職が当たり前なってきたなら転職しなければいけないということではありません。
一昔前まで当たり前だった、終身雇用が当たり前ではなくなってきています。
当たり前ではなくなってきてはいますが、終身雇用がダメという訳ではないのでその辺はお間違えにならないようにしてほしいと思います。
転職か終身雇用か…それぞれにメリットとデメリットはありますので以下に示します。
転職のメリット
- 新しい環境でのチャレンジができる。
- 給与アップのチャンスがある。
- スキルアップの機会が増える。
- 人間関係をリセットできる。
転職のデメリット
- 新しい環境に適応するまでストレスがかかる。
- 仕事内容や職場環境が思っていたものと違う場合がある。
- 退職金や年金などの福利厚生が失われる場合がある。
- 仕事探しに時間と労力がかかる。
終身雇用のメリット
- 安定した収入が得られる。
- 長期的な人材育成が可能。
- 社員の生活が安定する。
- 会社への忠誠心が育つ。
終身雇用のデメリット
- モチベーションの低下が起こりやすい。
- 実力に見合った評価を受けられない場合がある。
- キャリアの選択肢が減少する場合がある。
- 企業側には人件費の調整が難しくなる場合がある。
- 倒産やリストラの可能性はある。その点では安定しているとは言えない。
これらのメリットとデメリットを踏まえた上で転職するかそのまま終身雇用でいるかの選択はしてほしいと思います。
企業の平均寿命知ってる?
1つ、追加で終身雇用のお話をするとすれば企業の平均寿命はご存知ですか?
なんと23.3年です。あなたが仮に22歳から働き出したとして…45歳の時には会社が存続しているかどうかは定かではないということは頭に置いておくと良いでしょう。
ちなみに、大手や老舗は大丈夫と思われるかもしれませんが…
2022年に倒産した会社の全体の33.7%は老舗だったそうです。2021年は33.8%だったそうですよ。
これを踏まえると
ボク個人的には終身雇用で同じ会社に居続けることが安定しているとは言い難いのではないかな?と思います。
もし、終身雇用で同じ会社に居続けるのであれば万が一に備えてスキルアップを図り、すぐにでも動ける体制を整えておく、また副業などを行うなどしてリスクヘッジしておく必要はあるでしょう。
しかし、ブラックな場合に限っては考える余地はありません。直ちに環境を変えるすなわち転職してください。
法律を無視した働き方であなたの体や心を痛めつける必要はありません。
あなたの人生です!仕事のために生きているのでありません。生きるために仕事をしているのですから体と心が資本です。
ただし!ブラックな環境の定義というものはしっかりと理解をしておく必要はあるでしょう。
では、ブラック企業というのはどういったものを指しているのでしょうか?
「ブラック企業」とは、明確に定義されているわけではありません。
なので、線引きが曖昧になってしまうことも多いです。
しかし、一般的には、労働者を酷使して劣悪な労働環境で働かせる企業のことを一般的にブラック企業と呼んでいます。
ブラック企業の特徴
特徴として、以下のようなものがあります。
・労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す。労働基準法を無視した労働時間や休日など。
・残業代や時間外手当などの未払いやハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識の低さ
などがあります。
逆に言うと、これらに該当しない場合はブラック企業ではない可能性もあります。
自分の働く環境がブラック企業かどうかが気になる場合は
こちらをチェック!
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ブラック企業とは?定義と4つの基準でどんな企業かわかりやすく解説
とは言っても、法律を守っている残業や時間外、休日であってもあなたのプライベートが全く充実しないような働き方では疲弊してしまいます。そのような環境であればいくら法律は犯してないとしても環境を変えることは検討しても良いと思います。
転職を考えたら
転職をしようかと悩みだした時、次の職場はどうしようかと考えます。
・キャリアアップ
・キャリアチェンジ
・年収アップ
・休日数
・ライフワークバランス
・人間関係
・会社規模
などなど色々と考えるのではないでしょうか?
まずは、次の職場はどんなところが良いかを考える前に、何故転職したいのか、自分がやめたい理由を明確していく必要があります。
なんとなくマンネリ化してきたので辞めたいと漠然と思っているのであれば、それは転職には時期尚早。失敗する可能性は高いので、少し踏み止まりましょう。
なぜ転職をしたいのかというところを明確にしておいてほしい思います。
そこが明確になれば自然と次の所ではどのようにして働きたいのかというところが見えてくると思います。
労働環境も大切ですが、どういう仕事がしたいのかということを考えるのもとても大切です。
医療業界での転職あるある
専門職や資格を持って働かれている方に多い傾向。
ボクは理学療法士という国家資格を持って働いています。他にも看護師、医者、薬剤師など資格を持っている方に多いので「この資格を活かして働きたい」という気持ちです。
もちろんこの気持ちは素晴らしいことですし、その資格を取りたくて取っているので当然の気持ちだと思います。
しかし、その気持ちが「ブロック」になってしまうのはもったいないとボクは思います。
資格を持って働いているうちに見えてくる景色にも変化が出てくるのは当然のことです。その資格を持って働いていたからこそ見えてくる景色もあると思います。
なので、転職を考えた時、本当にその「資格」をもって働く必要があるのかということも改めて考えていただきたいと思います。
もしかすると、新しい世界が広がってくる可能性もあるかもしれません。
ボクであれば、理学療法士として働かないといけないのか?ということですね。
理学療法士の資格持っているからって言って、その資格で働かないといけないなんてことはありませんから。
色々と考えた結果、やはり資格を活かして働きたいということであれば、待遇面は後から考えるようにしていきましょう。
先に転職したい理由、何をしたいのか?などを先に考える必要があります。
その次に年収や休み、勤務時間などの待遇面を考えましょう。年収に関しては今の時代であれば、副業でどうにかなります。年収にこだわり過ぎて、やりたいことを犠牲にして鬱々として働くのはもったいないですから。
そうはいっても、収入は大切です。自分が欲しい収入も考える必要があります。
しかし、ここでは「欲しい収入」と「必要な収入」は分けて考えましょう。というのも、「欲しい収入」で考えてしまうときりがありません。収入は大いに越したことはありません。なので、まずは「必要な収入」を考えてください。これは生活費や老後の資金などを算出していないと出すことができませんので、この辺はお忘れなく。
そして、「相場」です。
あなたの相場。言葉は悪いかもしれませんが…「相場」というのは「あなたが会社に貢献できる売り上げ」のことです。
例えば、ボクの例でいうとおおよそ1日に出せる売り上げはの概算は45,000円前後といったところです。そしてこれを月に出勤日数を掛けます。
45,000円×20日=900,000円になります。これがボクが会社に貢献している売り上げです。
給与というのはこの中から支払われます。もちろん、お分かりの通り、この中から社会保険料や健康保険料が引かれ、必要経費、他の方の人件費などが引かれます。それらを引いた金額で妥当な金額が給与として決定されています。
個々の説明は簡単にしていますが、本来ではもう少し細かな計算がされています。
※他の方の人件費とは事務員の方など、売り上げを上げることのできない職種の方々です。
何が言いたいか…
前述した計算から導き出された売り上げから必要経費などを引いた金額以上の給与はあまり見込めないということです。その点は理解しておいてください。もちろん、役職候補や管理職などであれば話は別です。基本的な話です。
「欲しい収入」を考える時もこの辺を考えるとある程度現実味を帯びた額が導き出せるのではないでしょうか?
職種によってはこの計算が該当しない場合もあるのでここはあくまでも参考までにしていただければと思います。
非現実的に希望を高く持ちすぎて現実的な収入を見せつけられたときに落ち込まなくても良いようにあらかじめ自分である程度考えておく必要もあるかと思います。
どうしても自分の売り上げた金額は自分でもらいたいという方も中にはいるでしょう。
「自分が上げた売り上げがなぜ他の人の人件費になるの?」や「会社の必要以上の経費で引かれるのは納得できない。それならもっと安い家賃の所に引っ越してよ」などという意見の方もおられるでしょう。
わかります。その言い分もあるでしょう。そのような方は、むしろ転職ではなく個人事業主として自分でビジネスをやっていく方法が良いかもしれません。
転職をしたい理由を考えていると転職か起業かということもにある程度答えが出るのではないでしょうか。
まとめ
いずれにしても、転職もしくは起業にしても楽はできません。
転職エージェントに任せっきりの転職活動は絶対に上手くいきませんし、他力本願な起業も絶対に上手くはいきません。
あなたの人生ですから、どちらの選択肢にしても真剣に向き合っていく必要があるでしょう。
どちらの選択肢にしても「自己分析」と「行動」がとても大切です。
今一度自分自身を見つめ直して、これからどうしていきたいのか?を明確にして行動していきたいですね。
あなたの一度きりの人生です。よくよく真剣に考えてくださいね。
考えすぎるがゆえに行動できなくなるパターンもあります。「失敗したらどうしよう」と不安が先走ってしまいますよね。大丈夫です。転職も起業も失敗なんてありませんから。
失敗ではなく経験です。再起不能なまでの失敗でなければ大丈夫です。
ボクも転職失敗していますから。失敗して見えてくる景色もあります。あなたの想いのままに一度きりの人生を楽しむために行動していきましょう。
この記事を書いた人
【profile】
オットゥー
理学療法士|ロード・トレイルランナー|悩めるアラフォーサラリマン
・29歳の時にガンを患い、本気でダイエットを決意。
・34歳で本格的にランニングを始め30kgダイエット成功する。
・35歳で精神的に追い込まれ、急に涙が溢れてきたり、人と話ができなくなったり、ふさぎ込んで何をしても上手くいかない、活気が出ない症状となり、「適応障害」の診断。書籍やメンターと出会うことでメンタルが回復。少しずつ、思考の変化もこのころからみられるようになる。
このころから「自分自身の一度きりの人生を悔いのないように生きよう」と強く思うようになる。・同じ年に人生初のフルマラソンで記録 3時間 26分。初マラソンサブ 3.5達成
その後はランニングに夢中になり、その他のフルマラソンやトレイルランニングレースなどに出場。
・現在は訪問理学療法士としてリハビリが必要な方のサポートを行いながら、少年野球チームの指導者としても活動。その他、SNSで発信したり、健康推進活動を行っています。
「日々、ストレスなく自分の人生をより豊かに生きていける人が一人でも多く増えてほしい」「後悔しない人生を送ってほしい」と願っています。
ボクは「悩めるサラリーマンの味方」です。
【資格】
●理学療法士
●呼吸療法認定士
●がんのリハビリテーション研修会修了
●RYT200修了(ヨガインストラクター)
詳細なプロフィールは→こちら!!
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